三人会プレーレポート
by 監視役
手本引の巻
2003年12月14日

1〜6の数札の中から親が選び出す数札を当てる、ただそれだけなんだけどそうともいえない花札系のゲームです。

トリビア人間美化委員によると仁侠映画でよく見かけるシーンであるツボ振りはこの手本引の前座的なものなんですって。そうだったんだぁ知らなかったなぁ。

最初に親になったのはダジャレ委員。心なしか緊張顔。そして子は私と美化委員。1〜6のうち親はどの数の札を選ぶのか。最初は手がかりなしで、さっぱりわからないので、とにかく適当に選んでみることにする。う〜ん、ハズレ。最初はそんなものでしょう。気を取り直しよく考えてみましょうね。親はもう一回同じ札を選ぶのかそれとも違う札を選ぶのか。違う札を選ぶとみた。やっぱりね思った通りだ、違う札を選びましたな。だがしか〜し、またまたハズレではないですかっ!きぃっ!当たらんのぅ。段々段々と熱くなってくる私。そして段々と段々と掛金(チップです)を上げてゆく私。世のギャンブラーの方達は、こうやって身を滅ぼしてゆかれるのですね。

いやいや今はそんなこと考えている場合ではありませんね、今度こそ当ててやるっ!あはは、ハズレちゃった。

あっ、そういえば美化委員は、どうでしょう?むむっ当たってる!む〜ん、うらやましいですね、しからば今度こそ当てねばね。

今までの傾向としてダジャレ委員は、同じ札を2度続けては選ばないようなので、次はこれかなぁと選らんだら当たった、やったぁ。美化委員はどうかなとみてみると当たってますな、お見事。

ところで、掛け方ですがちょっと特殊なんです。詳しい説明はむずかしいのでやめておきます(紙に書いてみながら掛けていたくらいだから説明は無理ね、おほほ)。ただ1点がけ、2点がけ、3点がけなんかができて1点がけで当たると掛金が4.5倍になるので当たれば儲けが大きい。でも当然その分、外れる確率が高い。でもせっかくギャンブル系だし別に本物のお金を掛けているわけじゃなし大きく儲けたかったので、ひたすら1点がけをしていたらあっという間にチップがなくなってしまいました。困った。困った私、借金を申し入れる。「仕方ないね」二人からお許しがでてたっぷりと借金をする。プレイ再開じゃ。

次の親は美化委員(もしかして私だったかな?)。彼は何の札を選ぶのか。適度に選ぶ札を散らしつつ我々を翻弄する美化委員。う〜ん、全然あたらないや。ある時ふと気づく。美化委員がまだ1回も選んでいない数の札があることに。そのことはダジャレ委員も気がついていたらしくその札に二人して網を張ってみたのだが、美化委員はついに最後まで、その札を選ぶことはなかったのだ。げっやられた。ゲーム後の美化委員談によると「自分も当然そのことに気づいていたが回をかさねるごとにその札を選ぶのが怖くなっていた、選んだら当てられそうだったから」とのことであった。そうね、こっちはその札をそろそろ選ぶだろうとずっと待ちかまえていたのだから。

次は、私が親じゃ。うっわ〜、緊張〜。ダジャレ委員が「親は緊張するわよ」といっていたけれど本当だ。例によって手に汗がジンワリしてきた。ゲームなのにこんなに緊張していいのかっ。いいやよくない。

最初のうちはそれでも無心?に札を選びそこそこ二人をかわしていた。しかし段々と回を重ねるているうちに当てられるようになってしまった。3点がけされると辛いねぇ。う〜んどうしようかな。今まで散らした札選びをしていたので、ここらでちょっと同じ札を選んでみようかな。

じゃ、もう一度「1」だ!
二人とも勝負じゃっ!!!
かっ勝った・・・。

−私の中の葛藤−
も、もう一度また「1」選んじゃう?選んじゃおうかな?(感情)
イヤイヤ3回目はまずいでしょう(理性)
でも3回は、こないって思ってるかもよ(感情)
いやっ!嫌な予感がする、止めた方がいいって(理性)
でももう一回「1」にしたい(感情)!!!!!
・・・・・・(理性)。

3回も同じ札を選んじゃいけませんね。皆様にバレバレでありました。ま、こういう性格だからさっ、しかたないね。でも反省してます。やっぱり3回も同じ札出しちゃダメだ。

この頃には、すっかりチップがなくなっていて、二度目の借金申し込みをお願いしてしまいました。
次回プレイするときは無借金でプレイしたいものです。

最後にこの手本引というゲーム、花札ギャンブル系とはいえ他者の心理を探りつつプレイする必要があり、その点大変奥深いゲームではないかと思いました(ホントかなぁ)。


※【美化註】手本引の賭け方は非常にたくさんあって、全部取り入れたらとてもじゃないけど処理しきれないので、とりあえず四種類でやってみました。遊びとしては充分じゃないかな。うちに何冊かある花札と賭博の本を参考にしましたが、倍率については主として竹村一著『勝負!花札ゲーム28種』(大泉書店)に依拠しています。インターネットでより詳しいサイトもあるようです。本格的には木の札を使うところは、余った札で代用しました。

なお、最近では、エッセイストとしても著名な将棋の先崎学八段が書いた『小博打のススメ』(新潮新書)でその魅力が語られています。
そういえば新店舗の開店記念にメビウスで割引サービスをかけたゲームをやらせてくれましたが(能勢さんの選んだカードを当てるもの)、「メビウス手本引き」とネーミングされていました。私はまったく当たりませんでした。


手本引